尖閣諸島問題も協議 米中首脳会談は「成功」[2013/06/09 11:51]

 アメリカのオバマ大統領と中国の習近平国家主席の2日間にわたる会談が終わり、アメリカ・中国ともに新しい関係づくりに向けた協調ムードを演出しました。

 (青木俊憲記者報告)
 中国は外交トップの楊潔チ国務委員が会見を開き、会談が有意義だったことを強調しました。
 中国・楊潔チ国務委員:「今回の会談は戦略的で、建設的で、歴史的なものとなった」
  アメリカ側も会談後に、「信頼関係の基礎を築くことができた。会談は成功だった」と振り返りました。 会談では経済問題を中心に、北朝鮮の核問題などさまざまな問題が話し合われました。このうち尖閣問題については、オバマ大統領が「領土問題についてどちらかの立場は取らない。双方が問題をエスカレートさせないようにしてほしい」と注文をつけたのに対し、習主席は「国家主権、領土は必ず守るが、同時に対話を通じて問題を処理、解決する」と応じたということです。サイバー攻撃や貿易摩擦の問題では、双方が苦言を呈する場面も見られましたが、次の非公式会談を中国で開くことで合意するなど、今後、3年半の付き合いの足がかりは築けたといえそうです。

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