日系企業が中国進出に慎重姿勢 尖閣問題が影響[2013/06/19 20:38]

 中国で活動する日系企業を対象にしたアンケート調査で、日系企業が中国での事業拡大に慎重になっている現状が浮き彫りになりました。尖閣諸島を巡る日中関係の悪化が影響しているとみられます。

 中国の日系企業の集まりである中国日本商会がこのほどまとめた白書によりますと、去年秋に実施した日系企業へのアンケート調査で「事業を拡大する」と答えた割合は、前の年から14.5ポイント減り52.3%でした。中国日本商会では、尖閣諸島の問題を巡って起きた反日デモなどが影響しているとの見方を示しています。一方で、去年の日本から中国への投資額は前の年に比べ16.3%増えて過去最高を記録しています。
 中国日本商会・松井俊一会長:「チャイナリスクという言い方がありますが、そういうことを言う人もいますが、根本のところで、やはり中国というのは非常に重要なパートナーとして今後もやっていけたら」
 このほか、白書では、中国での人件費の上昇が日本企業の経営上の大きな課題になっていると指摘しています。

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