三保松原を19カ国支持 熱心なロビー活動実る[2013/06/23 11:51]

 「三保松原」の文化的な価値が認められた背景には、政府と地元による熱心なロビー活動がありました。

 (池田林太郎記者報告)
 逆転登録が決まった最大の理由は、審議のなかでユネスコ委員の日本を除く20カ国のうち、19カ国が三保松原を含めるべきだと発言したことでした。
 世界遺産委員会・マレーシア代表:「(Q.三保松原も世界遺産に決まった理由は?)日本の文化的な価値があるからです」
 世界遺産委員会・インド代表:「(Q.三保松原も世界遺産に決まった理由は?)三保松原を含むすべてが、富士山を経験することになる」
 22日の審議では各国が続々と三保松原について発言し、富士山と一体のものであり、富士山を見るためには重要な場所だと評価しました。文化庁長官自らが審議が始まる3日前に現地入りし、ユネスコの関係者や各国の代表に三保松原について熱心に説明して回ったロビー活動の成果が実りました。除外勧告を覆すのは厳しいと誰もが感じていたなかでの逆転登録に、日本の政府、代表団は各国の応援に対して感謝の言葉を述べていました。

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