北朝鮮情勢、日中外相接触は…ASEAN+3外相会議[2013/06/30 17:37]

 ASEAN=東南アジア諸国連合の外相会議が始まりました。注目されるのは、この場を利用して日本が、関係が冷え込んでいる中国や韓国とどのようなやり取りを行うかです。会議が行われているブルネイから中継です。

 (青木俊憲記者報告)
 現時点で日本と中国の接触は確認されていません。ただ、立ち話も含めた何らかの接触に向けて前向きな調整が続いていると感じます。
 岸田外務大臣:「ぜひ、同じ会議に出席するわけですから、有意義な意思疎通を図りたいと思います」
 一方、中国の王毅外相も、「岸田大臣が私との会談を望んでいることは承知している」と述べました。ある中国外交筋は30日午後、「どのような形の接触にするかも含め、ぎりぎりの調整が続いている。ただ、きょうは時間的に厳しいかもしれない」と話していました。尖閣諸島を巡る対立で閣僚レベルの交流は中断したままで、お互いが慎重に間合いを計っている様子が伝わってきます。一方、閣僚の靖国参拝や歴史認識を巡ってぎくしゃくしている韓国とは来月1日、お互いが新政権になって初めて、会談をすることが決まっています。
 (Q.北朝鮮の外相も現地入りしたようだが、北朝鮮の狙いは?)
 アメリカとの2国間対話に道筋をつけることです。30日にブルネイに到着した朴宜春(パク・ウィチュン)外相は、1日に中国と会談し、同じホテルに滞在しているアメリカとも何らかの接触を試みる構えです。アメリカから前向きな反応が引き出せるか。最近、北朝鮮が打ち出している対話路線は一つのヤマ場を迎えています。

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