“2国間での対話”模索もARFで米朝の接触実現せず[2013/07/03 08:00]

 ARF=東南アジア諸国連合地域フォーラムに出席した北朝鮮代表団が、3日に帰国します。アメリカとの接触は実現しませんでした。

 北朝鮮の代表団が宿泊していたホテルには、アメリカの代表団も宿泊していました。北朝鮮の今回の目的は、アメリカと接触し、希望している2国間での対話に道筋をつけることでした。同じホテルに宿泊したのも、接触する機会を少しでも増やしたいという思惑もあったとみられます。しかし、アメリカは「非核化への具体的な動きがなければ対話はしない」というこれまでの姿勢を変えず、米朝の接触は実現しませんでした。結局、北朝鮮は、会議などの場で改めてアメリカに2国間での対話を呼びかけざるを得ませんでした。ARFで採択された議長声明でも、北朝鮮を名指しして核放棄を促すなど国際的な圧力がさらに強まる結果となりました。

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