TPP交渉参加2日目に「ジャパンセッション」[2013/07/24 11:47]

 日本が正式に参加したTPP=環太平洋経済連携協定の拡大交渉会合は、24日午後から「ジャパンセッション」が行われ、日本は各国から、これまでの交渉の経過について説明を受けることになります。

 (河野太一記者報告)
 マレーシアでは、首席交渉官会合が行われています。日本の鶴岡首席交渉官も会場入りし、現在、各国から議論の進め方などについて説明を受けているものとみられます。
 鶴岡首席交渉官:「きのうから、日本は正式な加盟国として参加していますので、平等な立場から参加もし、必要な発言もしていきたいと思う」
 24日は、午前から「政府調達」など4つの分野の作業部会が始まり、日本の交渉団との間で議論が行われています。その交渉団ですが、23日は入手したばかりの「テキスト」といわれる合意文書の案の分析に追われました。テキストは1000ページ以上に及ぶとみられますが、ある関係者は「想定外ではなかった」としています。しかし、膨大な量のため、今後もその内容の精査は続くことになります。午後からはジャパンセッションが開催され、各国の首席交渉官や各分野の交渉官が日本に対して、これまでの交渉の経過が集中的に説明されます。日本としては、情報収集を早め、遅れを挽回(ばんかい)したいところです。日本は「交渉方針を述べる機会があれば答えたい」としていますが、「守りの分野」から入るのは交渉に不利と考えているようで、農業の関税の分野には今回はあまり踏み込まないものとみられます。

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