シェールガス採掘に“化学物質” 米で反対デモ拡大[2013/08/23 19:33]

 安いエネルギーとして期待が高まるシェールガスの採掘方法が環境や健康に悪影響を及ぼすとして、アメリカで反対デモが広がりをみせています。

 デモは22日、オバマ大統領が教育関連の演説で訪れたニューヨーク州シラキュースで、100人余りの市民が集まって行われました。
 女性デモ参加者:「(フラッキングは)アメリカ中の飲料水を汚染している。これまでに1000件以上の水質汚染が明らかになっている」「皆、ガスは使うし、必要なのは分かる。しかし、これはその場しのぎの解決方法で、問題は長期的に続くことになる」
 「フラッキング」とは、化学物質を入れた大量の水を地中に高圧で流し込んで通り道を作り、シェールガスを効率良く採掘する方法で、水質汚染や生態系への悪影響などが指摘されています。アメリカでは、安いシェールガスの開発が進み、日本にも2017年をめどに輸出されますが、環境問題への懸念が広がっています。

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