シリアへの軍事介入いつ?イラク戦争の苦い経験が…[2013/08/29 11:46]

 シリアに対する軍事行動の開始は近づいているのでしょうか。ワシントンにいる新堀仁子記者の報告です。

 (新堀仁子記者報告)
 軍事介入は、あくまで今回の化学兵器の使用に対する制裁だと強調するためにも、あまり時間を置かずに行動しなければいけないということは確かです。ただ、アメリカとイギリスには、イラク戦争の苦い経験があります。ここにきて、イギリス議会が国連の調査団の結果が出るまで軍事介入の可否を決める採決を行わないと決めたという動きも出てきたようで、週明けにずれ込む可能性も出ています。また、アメリカでも国民の6割が反対しているなか、ベイナー下院議長が「軍事的な行動を起こす前に、大統領が議会や国民に十分、説明すべき」とする声明を出すなど、ある程度は慎重にならざるを得ない状況にもなっています。外交誌によりますと、アメリカ政府の持っている証拠の一部には、諜報(ちょうほう)機関が傍受した会話、実際に化学兵器を使った部隊の隊長に対して、シリアの国防省側が興奮した様子で問いただしているやり取りが含まれているということですが、これからどこまで説得力のある具体的な証拠を示せるのかが焦点となります。

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