単独でシリア軍事介入か…決断の時迫るオバマ大統領[2013/08/30 11:53]

 シリアへの軍事介入をイギリスは事実上、断念しました。これを受けて、アメリカが単独で軍事介入に踏み切る可能性が出てきています。

 (吉川純一記者報告)
 ホワイトハウスは、「オバマ大統領はアメリカの国益に最もかなう決定をするだろう」と単独での軍事行動もにおわせています。オバマ政権の幹部は、アサド政権が化学兵器を使ったとする証拠を議会の幹部に電話で説明しました。アメリカメディアによりますと、アサド政権高官の化学兵器使用を準備する会話などを傍受したことなどが明らかにされたということです。しかし、説明を受けた上院軍事委員会のレビン委員長は「軍事行動は、国連の調査を待つべきだ」とし、議会とさらに協議を続けるようコメントしています。また、下院では、100人以上の議員が軍事介入反対の署名をしています。一方、説明が行われていた同じ時に、ホワイトハウスの前では、シリアへの軍事介入に反対する市民たちが横断幕などを持って抗議しました。アメリカ国内で慎重論や反対の声が高まるなか、単独でも攻撃に踏み切るのか、オバマ大統領にとって難しい決断をする時が迫ってきています。

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