サウジアラビアが安保理の非常任理事国を辞退[2013/10/20 00:00]

 国連の安全保障理事会の非常任理事国に当選したサウジアラビアが、突如、辞退を表明しました。理由は、「中東問題などで安保理が平和の維持に機能していないから」などとしています。

 サウジアラビアは、17日に行われた安保理の非常任理事国の選挙に立候補し、初めて当選しました。しかし、18日になり、突然、サウジアラビアの外務省が非常任理事国ポストを辞退すると声明を発表しました。声明では、安保理について「二重基準が存在して責務が果たせず、平和と安全保障の崩壊をもたらし続けている」と批判し、シリアの化学兵器使用問題やパレスチナ問題が解決しないことが「証拠だ」としています。前代未聞の事態に、潘基文事務総長も「まだ正式な通知を受け取っていない」と困惑していて、対応は決まっていません。日本は、2015年に行われる選挙に立候補して非常任理事国になることを目指しています。

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