パキスタンなどで行う米の無人機攻撃は国際法違反[2013/10/23 14:40]

 アメリカ軍が対テロ作戦としてパキスタンなどで行っている無人機攻撃について、国際人権団体が、無関係な民間人が犠牲となり、国際人道法に違反していると批判しました。

 国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは22日、イスラム武装勢力などを掃討するためにアメリカ軍がパキスタンで行った無人機攻撃についての報告書を公表しました。現地調査の結果、去年1月から今年8月までに行われた9件の無人機攻撃で、民間人の犠牲が確認されたということです。アムネスティは、戦争犯罪や国際人道法に違反する疑いがあると批判しています。また、別の人権団体も、イエメンでアメリカ軍が行った無人機攻撃で、少なくとも57人の民間人が犠牲になったとする調査結果を明らかにしました。これに対し、ホワイトハウスのカーニー報道官は22日、「国際法に違反する行動をしたという報告内容には全く同意できない」と反論しました。アメリカ軍の無人機攻撃を巡っては、国連も先週、パキスタンで2004年以降、少なくとも400人以上の民間人が犠牲になったとして、アメリカ政府に情報開示を求める報告書を出しています。

動画:米軍提供

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