中国が尖閣諸島含む「防空識別圏」を新たに設定[2013/11/23 17:39]

 中国が、東シナ海の空域に戦闘機によるスクランブル発進をするかどうかの基準の一つになる「防空識別圏」を新たに設定しました。この空域には、沖縄諸島の西側や先島諸島の北側、さらに、中国が領有権を主張している尖閣諸島の上空までもが含まれています。この防空識別圏は、日本が設定している防空識別圏と重なっていて、緊張が高まるのは必至です。

 中国政府は、防空識別圏を通過する航空機は中国当局の指示に従わなければならないとしていて、従わない場合は、武力による「防衛的緊急措置」を取るとしています。日本時間の23日午前11時から施行されたということです。中国国防省は、「いかなる国や目標も標的としていない」としています。
 一方、自衛隊の幹部は、「日中が物理的に接近することが増えることになる。偶発的な衝突につながらないか心配だ」と懸念を示しています。そのうえで、衝突回避のため、日中がホットラインを活用することが重要だとしています。

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