安倍総理靖国参拝 毛沢東生誕記念日に 中国の反応[2013/12/26 11:47]

 安倍総理大臣が26日午前、靖国神社を参拝しました。今回の靖国参拝について、中国ではどう受け止められているのでしょうか。

 (川崎浩司記者報告)
 国営の新華社通信は26日午前、公式ブログで、日本メディアの報道を引用し、安倍総理の靖国参拝表明を速報しました。そのなかで、「安倍政権は、第2次世界大戦後の国際秩序を無視する行動に出た。日中関係の亀裂をさらに深めた」と伝えています。中国の国営テレビは朝、安倍政権の1年を振り返る特集を放送し、「国交正常化以来、最悪の1年だった」と指摘する専門家の意見を伝えました。「右傾化があらわになった1年だ」と批判的な報道を展開しています。また、国営の通信社も、安倍政権の中国外交について「対話すると言う一方で、挑発を続けている。表裏があるやり方だ」と批判をしています。26日は、抗日戦争を戦った中国建国の父・毛沢東の生誕120年の記念日にあたります。愛国心が高まる日でもあるため、中国をさらに刺激する可能性もあります。中国政府は今のところ公式な反応を示していませんが、中国の外務省の幹部は朝、「靖国に参拝すれば、日中関係に新たな重大な障害をもたらす」と強くけん制していました。参拝が行われたことを受け、中国側が強く反発してくるのは確実です。

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