中国政府は即座に反発「強い抗議と激しい非難」[2013/12/26 17:03]

 安倍総理大臣の靖国参拝を受けて、中国政府は「強い抗議と厳しい非難を表明する」などと激しく反発しています。

 (青木俊憲記者報告)
 40分ほど前に、木寺大使の車が日本大使館から出るのを確認しました。中国の外交部門トップである王毅外相自らが木寺大使を呼びつけて抗議をするという情報があります。安倍総理の靖国神社参拝について、中国外務省は、報道部門のトップが中国メディアの取材に答える異例の形でテレビで声明を読み上げました。「関係改善に大きな障害をもたらした。今後の結果は日本が責任を負うべきだ」として、対抗措置を取る可能性をほのめかしていましたが、早速、「靖国参拝が日中両国の政治的基礎を破壊した」として、日中友好議連と劉延東副首相との会談をキャンセルしました。また、「靖国参拝の本質は、日本が侵略の歴史を反省できないことだ。関係改善を望むなら、靖国神社ではなく南京大虐殺記念館に行くべきだ」と述べるなど、極めて異例の表現で批判しています。対日感情の悪化が懸念されるなか、日本大使館は、中国に住む日本人に対し、抗議行動やデモなどに近づかないことなど注意喚起をしています。また、中国のネット上では、日本製品の不買運動などが呼びかけられているほか、来月に予定されていた日中交流事業が「中止される見通しだ」と話す関係者もいます。政治面、経済面、文化交流などさまざまな面で重大な影響が出ることは間違いありません。

(C)中国中央テレビ

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