ロシア南部の連続テロ ダゲスタン武装組織の犯行か[2013/12/31 17:33]

 ロシア南部ボルゴグラードでの連日の爆弾テロで、犠牲者は33人に上っています。

 (陣中文記者報告)
 (Q.今回のテロの犯人像はどうみられているのか?)
 大みそかのボルゴグラードは、3日連続のテロへの警戒と悲しみの朝を迎えています。
 献花に来た市民:「今回、犠牲者の身に起こったことは他人事とは思えません。ボルゴグラード市民、皆に降りかかった悲劇だ」
 しかし、30日夜、同じロシア南部のダゲスタン共和国で警察車両を狙った爆弾テロが起き、2人が死亡するなど、連続テロの恐怖は依然として続いています。29日の駅での爆破について、ロシアメディアは容疑者の男が、ダゲスタンの武装グループに属していたと報じています。
 (Q.ソチオリンピックがまもなくだが、警備の様子は?)
 29日の駅でのテロの後、ボルゴグラードの警戒レベルは引き上げられました。町には警備車両が行き交い、ピリピリした雰囲気が漂っています。このため、買い物シーズンにもかかわらず、人が多く集まる大型ショッピングセンターが休業に追い込まれたり、子どもが集まる催しが中止になったりしています。また、市民の間では公共交通機関の利用を控えようという動きも出ています。
 市民:「私は30日に(爆発が)あった停留所の近くに住んでいます。以前は(バスを)よく利用していましたが、もう使いません。すごく怖いから」
 プーチン大統領は、ソチオリンピックを前にロシア全土の警備の強化を指示していますが、テロを防げないことに市民の不満は高まっています。

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