日中関係で英紙の安倍総理批判に駐英日本大使が反論[2014/01/30 19:10]

 日中関係についての安倍総理大臣の発言をイギリスの新聞が「扇動的だ」と批判したことについて、イギリスに駐在する日本の大使がこの新聞に寄稿して反論しました。

 安倍総理は22日、スイスのダボスで現在の日中関係について発言した際、第1次世界大戦前のイギリスとドイツを引き合いに出しました。林景一駐英大使は、29日付のイギリスのフィナンシャル・タイムズに寄稿し、「安倍総理が第1次大戦に言及したのは、我々が同じ間違いを決して繰り返してはならないということを的確に強調したかったからだ」と発言の真意を説明しました。24日付のフィナンシャル・タイムズは社説で、安倍総理の発言を「扇動的だ」と批判していて、これに反論したものです。
 一方、パリでは、フランスに駐在する日本の大使が慰安婦問題について会見し、過去の謝罪や賠償の経緯、それに事実関係などを現地メディアに説明しました。韓国政府は、フランスで30日に開幕するアングレーム国際漫画祭に日本の慰安婦問題を非難する漫画やアニメを展示する計画で、元慰安婦を名乗る女性や韓国・女性家族省の趙允旋(チョ・ユンソン)長官らが現地でスピーチを予定しています。
 鈴木庸一大使:「韓国側の主張が一面的なものになる可能性については、無批判に韓国の主張を受け入れることの無いよう、知識を持ってもらうべく、(現地で)資料を配って説明をすることにしている」

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