独立運動記念式典で朴大統領 慰安婦問題解決訴え[2014/03/01 17:38]

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は、独立運動が始まった日を記念する式典で演説し、従軍慰安婦問題の解決を日本側に強く求めました。

 演説で朴大統領は、日本の河野談話検証の動きをけん制するとともに従軍慰安婦問題に直接触れ、日本側に解決を求めるなど去年よりも強い姿勢を示しました。
 朴槿恵大統領:「一生を悔しさと悲痛さで生きてきた、もう55人しか残っていない日本軍慰安婦被害者のおばあさんたちの傷は当然、癒やされるべきです」
 日本の植民地支配下で起きた独立運動の記念式典で、朴大統領は、日韓関係の基礎は河野談話と村山談話を通じた歴史認識にあると強調しました。そのうえで、「証人の声を聴こうとせず、政治的利害のために認めなければ孤立するだけ」と河野談話を検証する動きを見せる日本政府をけん制しました。また、ソウルの日本大使館前では抗議集会も開かれました。
 一方、朴大統領の演説に対し、自民党の石破幹事長は、検証作業は従軍慰安婦問題でより正確なものを作るためだと強調しました。
 自民党・石破幹事長:「より客観的に、より正確なものをということで検証作業を進めると認識している。大統領の発言と齟齬(そご)をきたすものとは思いません」

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