遺骨問題で遺族ら政府に訴え 日朝局長級会談を控え[2014/03/28 18:26]

 日朝局長級会談を目前に控え、第2次世界大戦前後に北朝鮮で亡くなった日本人の墓参りを主催してきた団体は、政府に財政的な支援を訴えました。

 北遺族連絡会・正木貞雄会長:「1人あたり50万円前後の墓参経費は、今後も自己負担しなければならないようだ。参加したくてもできない遺族も大勢いらっしゃる」
 北遺族連絡会は、北朝鮮に残る日本人遺骨の収容の実現に向けて遺族らに対する説明会を開きました。説明会では、3月初めの日朝赤十字会談で遺骨収集が議題になるなど、一定の進展があることが報告されました。しかし、連絡会は、遺族の高齢化や高額な渡航費用、さらに埋葬地では建築計画が進んでいて遺骨の保存が困難になっていることを指摘し、状況は依然、厳しいとしています。その上で、政府に対して早期の遺骨収容や墓参りのための財政的な支援を求めました。
 拉致被害者家族・蓮池透さん:「拉致も遺骨の問題も、皆さんの行動が一番大事だと思う」
 出席した拉致被害者家族の蓮池さんは、遺骨や拉致の問題を解決するためには「行動していくしかない」と訴えました。

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