福島原発事故の被ばくでがん増加予測ない 国連委[2014/04/02 21:32]

 福島の原発事故による放射線の影響を調査していた国連の委員会は今後、被ばくによるがんの増加は予測されないとする報告書を発表しました。

 国連科学委員会は、福島原発事故によって生じた放射線被ばくにより、今後、がんや遺伝性疾患の発生率に識別できるような変化は起こらないと発表しました。また、新生児の先天的な異常の増加もないと予測していると結論付けています。ただ、最も高い線量を被ばくした子どもたちの中で甲状腺がんのリスクが増加する可能性は理論的にはあり得るとして、今後も継続した調査を行い、更なる評価を行う必要があるとしています。今回の報告は、放射線量など日本政府が提供したデータに基づいていて、今後、各国政府や国連における放射線防護の基準づくりなどに利用されます。

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