「安倍政権が日中関係を困難に」中国国防相が批判[2014/04/09 05:50]

 中国の常万全国防相は、アメリカのヘーゲル国防長官との会談後の記者会見で、「安倍政権が日中関係を困難な状況にしている」と話し、安倍総理大臣を名指しで批判しました。

 常万全国防相:「領土主権問題は中国の核心的利益だ。我々は妥協も譲歩もせず、主権を脅かすことも許さない」
 今回のヘーゲル長官の訪中は中国側の招待によるものです。AP通信などによりますと、会談後の会見で、常国防相は、尖閣諸島の問題に関して「中国側からトラブルは起こさないが、領土を守るためには武力を行使する用意もできている」と日本を牽制(けんせい)しました。さらに、「安倍政権の歴史問題などに関する誤った言動が、日中関係だけでなく、地域の平和と安定にも深刻な影響を与えている」と強く批判しました。一方、ヘーゲル長官は尖閣諸島について、日米安保条約に基づく防衛義務を果たす考えを表明し、中国が東シナ海に設定した防空識別圏についても「一方的であり、危険な紛争につながる」と非難しました。

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