韓国客船に何が…衝撃音から沈没までの経緯[2014/04/17 17:13]

 韓国で大型客船が沈没した事故は、290人近くが行方不明のままです。多くの人が逃げ遅れた理由として、乗組員が乗客を救助せずに先に脱出していた疑いがあることも明らかになりました。

 16日午前8時50分ごろ、大きな衝撃音の直後に傾き始めたというセウォル号。救助された乗客は、地元メディアに対して「『客室がより安全だから中に入って待機してください』という放送が繰り返し流れるだけで、救助隊は来なかった」「ヘリが到着したのは沈没し始めてから40分後だった」と証言しています。さらに、海に飛び込むよう促すアナウンスは、事故発生から1時間以上経過した午前10時14分だったということです。一方、機関室の乗組員は、「事故発生直後に『脱出しろ』と連絡が来た。午前9時ごろ脱出した」と話していて、一部の乗組員が乗客よりも先に脱出していたことが韓国の海洋警察への取材で明らかになりました。客船は、事故発生から2時間20分後の午前11時すぎに沈没。今なお多くの乗客が船内に取り残されたままだとみられています。

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