ソウル地下鉄事故の最新情報 日本人けがの情報なし[2014/05/02 17:56]

 ソウルで地下鉄の追突事故があり、多数のけが人が出ている模様です。最新情報をソウルから中継です。

 (大野公二記者報告)
 (Q.被害の詳しい状況は?)
 事故を起こした2つの列車に乗っていたのは1000人余りだということです。その中で、消防本部によりますと、現時点でけが人は117人だということです。この中で、重傷者や死者は確認されていません。日本大使館は「日本人のけが人は現時点では確認されていない」と話しています。
 (Q.事故の原因は?)
 この事故は、地下鉄の駅で停車していた列車が何らかのトラブルで発車できなくなり、それに後続の列車が衝突したということになっています。事故を起こした2号線は、ラッシュ時間ではなかったものの、事故当時は6分間隔で列車が運行されていました。ソウルメトロの関係者に電話したところ、「電車の自動安全距離維持装置の故障の可能性がある」と話していました。自動安全距離維持装置とは「車間距離が極度に近づいた場合、ブザーやランプで異常を知らせる装置だ」というふうに話していました。また、連合ニュースも、ソウルメトロの話として、2つの列車がともに手動運転だったため、一定の間隔が維持されなかったと報じています。もし、手動運転をしていたのであれば、発車できなくなった前の運転士がどのように緊急の連絡をしたのか、そして後続の列車の運転士がなぜ適切にブレーキができなかったのか、このあたりが今後のポイントになっていくと思います。
 (Q.安全管理体制の問題が指摘されていたが?)
 韓国はこれまで、火災も含め、地下鉄の大きな事故が何度も起きていました。そのたびに、韓国は文化として、責任の所在の追及は行ってきましたが、どちらかというと原因の解明というところが、そこまではっきりとしていなく、原因の詳細の解明が進んでいなかったという懸念は十分にあると思います。

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