W杯目前に抗議激化 “家失った”人々が建物占拠[2014/06/04 10:32]

 FIFAワールドカップの開幕が近付くブラジルでは、生活に困窮する人々の抗議活動が激しさを増しています。

 サンパウロの中心地では、大きな賃上げを求めるデモが起きています。そして、同じく中心地にある元ホテルは、家のない人々が中に侵入して占拠するという事態まで起きています。この建物はホテルの廃業後、サンパウロ市が買い取ってオフィスにする予定でしたが、2日前に家を持たない人々600人が占拠し、生活を始めました。
 テント村住民:「ワールドカップのことなんて知りたくない。試合も見たくない。幸せだと感じないんだ」
 開幕戦が行われるサンパウロのスタジアム付近でも、スタジアム建設で立ち退きにあった人々が私有地の丘にテント村を作り、行政側に家を用意するよう求める事態になっています。

こちらも読まれています