「河野談話」の検証結果を批判　NYタイムズ

　アメリカのニューヨーク・タイムズは、従軍慰安婦問題を巡る「河野談話」の検証結果を批判する社説を掲載しました。

　安倍政権は20日、従軍慰安婦問題を巡って謝罪と反省を示した1993年の河野洋平官房長官談話について、韓国側と調整していたとする検証結果を公表しました。これ対し、ニューヨーク・タイムズは、23日付の社説で「謝罪の正確性に疑問が生じた」と指摘し、慰安婦問題の責任回避とも受け取られかねない日本政府の姿勢を牽制（けんせい）しました。そのうえで、「民主主義国家で世界第3位の経済大国の日本が、歴史を書き換えようとしていると見られてはならない」と批判しました。そして、「安倍政権は、慰安婦問題を否定する人たちが間違っていることをはっきり示す時だ」と主張しました。