「69年間『平壌龍山墓地』頭はなれず」遺族が墓参[2014/06/30 10:55]

 終戦前後に朝鮮半島北部で亡くなった日本人の墓参りのため北朝鮮を訪れている遺族らが、平壌郊外の日本人墓地を訪れました。

 母親を亡くした後藤忠衛さん:「感無量です。69年間、『平壌龍山墓地』という地名が頭から離れませんでした。安心しました」
 後藤忠衛さん(78)は、戦時中、関東軍の兵士だった父親とともに満州に住んでいました。日本に引き揚げる途中、母親のトキさんが飢えなどのため平壌で亡くなったということです。後藤さんは約70年を経て、トキさんが埋葬されているとみられる墓地を訪れました。当時、平壌で亡くなった日本人の多くは栄養失調や疫病が原因で、遺体は土葬されたといわれています。埋葬地は開発などによる2度の移転を経て、現在の場所に移されたということです。

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