アルゼンチン“債務不履行”へ 国債返済で交渉決裂[2014/07/31 11:55]

 国債の返済問題を巡る交渉が決裂し、アルゼンチンが債務不履行に陥ることが避けられない状況になってきました。

 アルゼンチン政府は、アメリカの裁判所の判断によって、アメリカの投資ファンドに30日までに債務を全額返済しなければ他の債権者が持つ国債の利払いができなくなり、債務不履行に陥る事態に追い込まれています。投資ファンドとアルゼンチン政府は30日、ニューヨークで協議に臨みましたが歩み寄れず、交渉を仲裁する弁護士は「まもなく債務不履行に陥るだろう」と述べました。一方、アメリカの格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ」は30日、アルゼンチン国債の格付けを一部の債務が期限までに履行されなかったことを意味する「選択的デフォルト」に引き下げました。アルゼンチンのキシロフ経済財務相は協議後、投資ファンドについて「強欲だ」と非難しました。

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