福田元総理「良い会談だった」中国・習主席と会談[2014/10/30 05:54]

 北京を訪問中の福田康夫元総理大臣は、習近平国家主席と会談しました。福田元総理は、「良い会談だった」と成果を強調しました。

 中国・習近平国家主席:「皆様にお目にかかれてうれしく思います。中国訪問を歓迎します。アジアの共通認識を集約し、協力関係を強化したい」
 福田元総理は、世界経済をテーマにした会議の理事長として北京を訪問し、習主席と会談しました。福田元総理は、日中関係の打開に向け、7月下旬にも習主席と極秘に会談していて、今回の会談内容に注目が集まっていました。
 福田康夫元総理大臣:「日中の話はしておりません。もう少し大局的な話を致しました。良い会談だったと思います」
 一方、中国の王毅外相は、来月に北京で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の場での日中首脳会談の実現の可能性について言及しました。
 中国・王毅外相:「(今度のAPECで)中国は、あらゆる来客に対して必要なもてなしをします」
 王外相はこう述べる一方で、「日本の指導者は問題解決の成果を出すよう希望する」と述べ、日本側の譲歩を求めました。首脳会談を巡っては、無条件での開催を求める日本側に対し、中国側は安倍総理大臣の靖国参拝自粛や尖閣諸島を巡る領有権問題の存在を認めるよう求めていて、溝は埋まっていません。

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