南シナ海紛争めぐり 中国などがホットライン設置へ[2014/10/30 10:55]

 南シナ海の領有権問題を巡り、中国とASEAN(東南アジア諸国連合)の次官級協議がタイのバンコクで行われ、ホットラインの設置などで合意しました。

 タイ・シハサック外務次官:「私たちは、合意までの期限を設けていない。行動規範の早期策定を目指す意識は、すべてのメンバーが共有している」
 中国とASEANとの次官級協議は28日から2日間の日程で行われ、調整役を務めるタイから法的拘束力のある行動規範の草案が示されました。中国側は早期の策定には難色を示していて、今回の協議でも締結までの具体的な道筋を付けることはできませんでした。一方で、紛争を回避するためのホットラインの設置や災害救助の合同訓練を実施することなどで合意しました。中国としては、一定の合意事項を出すことで、この問題でのアメリカの介入を避けたい狙いがあります。

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