「2日間で10時間を共に過ごす」米中首脳の思惑[2014/11/12 11:51]

 米中のトップが異例の長時間会談です。北京を訪れているオバマ大統領は11日夜、習近平国家主席と予定を2時間オーバーする5時間もの会談を行い、さらに12日午前から2日目の会談に臨んでいます。

 (山下達也記者報告)
 中国メディアは11日夜の会談の2ショット写真を大きく報じていて、中国が打ち上げている「新型大国関係」の既成事実化に余念がありません。12日朝から歓迎式典が行われて、その後、会談が続いています。2日間で約10時間近くをともに過ごすことになります。会談では、オバマ大統領が力を入れてきた地球温暖化対策での協力や、中国軍の戦闘機の相次ぐ異常接近などで緊迫する軍同士の信頼関係構築などで合意する見通しです。一方でオバマ大統領は、対立する問題も取り上げます。ただ、中国側はこれまで、東シナ海などでの海洋進出問題では領有権を主張し、サイバー攻撃では中国側こそ被害を受けていると訴え、香港の民主化デモは国内問題だと切り捨てていて、ゼロ回答を続けています。オバマ大統領が、これまでとは違う回答を引き出せるかが焦点となります。会談終了後、共同で記者会見が行われます。

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