国境に「イスラム国」兵士 双眼鏡でトルコ側を…[2015/01/30 17:09]

 後藤健二さんの解放条件となっているサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放期限が過ぎても、事態は膠着(こうちゃく)状態が続いています。人質の交換が行われる可能性があるトルコとシリアの国境アクチャカレから報告です。

 (河野太一記者報告)
 アクチャカレ検問所周辺ですが、トルコの国境線に沿って治安当局の車が頻繁に行き来していて、国境に沿った警備・警戒が強化されています。ここにきて後藤さんの解放・保護に向けた新しい情報が入ってきています。トルコ情報機関の関係者によりますと、「後藤さんをアクチャカレで保護する作戦の準備がすでに始まっている」ということです。これは、解放された場合に備えた動きの一つとみられます。また、後藤さんを保護した後は、トルコの首都アンカラに空路で移送する計画があるといいます。この検問所周辺でも複数のトルコ治安当局者の姿を確認していて、何か情報が入ればすぐに動き出すものとみられます。また、この検問所の反対側、シリア側ですが、この「イスラム国」が支配する検問所でも動きがありました。日本時間の30日未明になりますが、建物の屋上に突然、イスラム国の兵士が姿を現し、双眼鏡を使ってこちらを見ている様子を確認しました。今のところ兵士の姿を確認することはできませんが、定期的にこちらの動向を見ながら、今後の方針を検討しているものとみられます。

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