「イスラム国」日本人拘束 期限から1日半…[2015/01/31 17:30]

 過激派組織「イスラム国」がジャーナリストの後藤健二さんを拘束している事件は、膠着(こうちゃく)状態が続いています。現地対策本部があるヨルダンのアンマンから報告です。

 (及川大地記者報告)
 目まぐるしい動きを見せてきた人質事件ですが、期限から1日半以上経った今も、イスラム国側から反応はありません。アンマンの日本大使館でも特に目立った動きは起きていないという状況です。
 中山外務副大臣:「事態は膠着状態という形になっていますが、政府一丸となって、引き続き後藤さんの生還に向けて緊張感を維持しつつ(対応する)」
 中山副大臣は、膠着状態にあることを認めたうえで、引き続き後藤さん解放に向けた情報収集を進めていると話しました。一方、ヨルダンのメディアは、連日、この事件をトップ扱いで取り上げています。31日朝の新聞には、イスラム国側からの反応がないことについて「ヨルダンに心理的な揺さぶりを掛けているのではないか」という指摘が出ています。ヨルダンでは、軍が噂(うわさ)などの情報に惑わされないようにとの国民へ向けた異例の声明を発表しました。事態の長期化で国内に動揺が広がることに対して神経をとがらせています。

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