交渉に進展は…新たな処刑映像で揺さぶりか[2015/02/01 00:17]

 後藤健二さんを拘束している「イスラム国」が設けた期限から48時間以上が経過しました。現地対策本部があるヨルダンのアンマンから最新情報です。

 (吉田豪記者報告)
 中山外務副大臣:「事態は膠着(こうちゃく)状態という形になっていますが、政府一丸となって、引き続き後藤さんの生還に向けて緊張感を維持しつつ(対応する)」
 ヨルダンのアブドラ国王は先月30日に誕生日を迎えたことから、31日にアンマン市内で祝賀イベントが行われましたが、集まった市民は一様にヨルダン人パイロットの早期解放を望むと話していました。また、ヨルダン政府がパイロットの親戚に説明した内容によりますと、ヨルダン側は交渉についてイスラム国の返事を待っている状態だということです。そんななか、イスラム国がヨルダンの情報機関の「スパイ」とみられる男性を処刑する新たな映像を公開しました。事件に進展が見えないなかで、ヨルダン政府に揺さぶりを掛ける狙いがあるとみられています。ヨルダン政府はテロリストと戦う一方で、テロリストと交渉するという非常に難しい動きを続けています。

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