まだ20人以上生き埋め?時間との闘い、日没後も捜索[2015/05/01 17:34]

 ネパールの大地震で、少年が120時間ぶりに救出された現場から報告です。

 (河野太一記者報告)
 (Q.捜索の状況は?)
 捜索は難航しています。こちらはゲストハウスや商店が密集する狭い場所で、4棟の建物が倒壊しました。現場周辺のがれきを重機で取り除く作業と、人海戦術によってがれきを運ぶ作業が同時進行で行われています。まだ、20人以上が生き埋めになっているとみられ、1日はこれまでに2人の遺体が見つかっています。生存者がまだいるとの情報もあり、捜索は日没後も続けられる見通しです。
 (Q.1週間近く経っているが、カトマンズの状況は?)
 ネパール政府によりますと、カトマンズには約43万の家屋がありますが、今回の地震によって約6万の家屋が倒壊するなどの被害を受けました。ただ、ネパールには、こうした災害を想定した避難所はありません。家を失った人だけでなく、家が残った人もいまだ続く余震を恐れて空き地や公園でテント暮らしをしています。外国の援助隊が用意したテントですが、政府による仮設住宅の着工のめどは立っていません。また、地震の前からカトマンズでは、断水や停電が毎日発生し、政府への不満が高まっていました。今回の地震でも、政府の対応の遅さが指摘されていて、800万人ともいわれる被災者へのきめ細かな対策が求められています。

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