中国が南シナ海で大規模な埋め立て 米国防総省分析[2015/05/09 09:29]

 アメリカ国防総省は、中国がフィリピンやベトナムと領有権を争う南シナ海で、これまでに約8km2を埋め立てたと明らかにしました。

 アメリカ国防総省は、中国の軍事力を分析した年に1度の報告書を発表し、中国が去年、南沙諸島の5カ所で大規模な埋め立てを行ったと指摘しました。埋め立て地には、空港や港湾のほか、通信や偵察などに関する施設が含まれている可能性があるということです。そのうえで、中国が防衛施設の改良によって領有権に関する現状変更を試みているとみられるという認識を示しました。報告書の発表に伴って、国防総省の当局者は、「中国は南シナ海で約8km2を埋め立てたと推計している」「大規模な埋め立ては平和と安定という地域の願望と一致しない」と中国を強く批判するコメントを発表しました。

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