中国減速 貿易総額、4カ月連続で去年を下回る[2015/07/13 19:09]

 中国の6月の貿易統計が発表され、輸入と輸出を合わせた貿易総額は4カ月連続で去年を下回りました。国内外の需要が振るわず、景気を押し下げる要因となっています。

 中国税関総署・黄頌平報道官:「国際経済の回復力が弱く、外需不振や輸出コスト高、人民元高が続くなかで(輸出を)伸ばすのは容易なことではない」
 中国の税関当局が発表した6月の貿易統計によりますと、輸出額は、アメリカドルベースで去年の同時期より2.8%増え、4カ月ぶりにプラスに転じました。一方、輸入額は8カ月連続で去年を割り込みました。輸出と輸入を合わせた貿易総額は4カ月連続で去年を下回り、今年上半期の累計では6.9%のマイナスとなりました。中国政府が今年の目標としている6%の増加は達成が難しい状況です。中国経済の減速傾向が続くなか、15日に発表される今年上半期のGDP(国内総生産)の成長率は、政府が年間目標とする7%を下回るという見方も出ています。

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