南シナ海で中国の警戒監視を検討 自衛隊トップ[2015/07/17 10:08]

 ワシントンを訪れている自衛隊の制服組のトップ・河野統合幕僚長が講演し、南シナ海で埋め立て活動を進める中国に対する警戒監視活動を検討していく考えを明らかにしました。

 河野統合幕僚長:「南シナ海での警戒監視という話も出ているが、これは今後の状況を見て、今後の課題と我々としては位置付けている」
 講演で河野統合幕僚長は、南シナ海の海南島に中国が配備している弾道ミサイルを発射する能力のある潜水艦への対応について質問され、日本の潜水艦に対する監視能力は高く、今後、監視活動を検討していくとの考えを示しました。また、中国は南シナ海での埋め立て工事で建設した人工島の軍事目的での使用を否定していないとして、「大きな懸念を持っている」と強調しました。講演の前に河野統合幕僚長はアメリカ軍のデンプシー統合参謀本部議長と会談し、南シナ海での協力の強化などについて意見交換しました。

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