日本企業で初 三菱マテリアル「元米兵捕虜」に謝罪[2015/07/20 11:53]

 第2次世界大戦中、旧日本軍の捕虜を強制労働させたとして、日本の大手企業が元アメリカ兵らに対して初めて公式に謝罪しました。

 三菱マテリアルは戦時中、アメリカ兵ら約900人を秋田県など国内4カ所の鉱山で強制労働させたとして、元捕虜の男性らに謝罪しました。
 三菱マテリアル・木村光常務執行役員:「過去の不幸な出来事に道義的な責任を痛感しております」
 元米兵捕虜、ジェームズ・マーフィー氏(94):「きょうの謝罪はとても誠実で謙虚、そして明白だと感じた」
 今回、三菱マテリアルが謝罪したのは、安倍総理大臣が4月の訪米で元捕虜の男性を夕食会に招待するなど、機運が高まったことも背景にあったということです。日本の大企業が公式に謝罪するのは初めてで、中国や韓国からも注目されていました。ただ、三菱マテリアルは、今回の謝罪が中国で賠償金を求められている裁判に影響があるかについてはコメントを控えています。

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