東京五輪ロゴ「盗作」指摘 ベルギー新聞1面でも…[2015/07/30 16:56]

 発表されたばかりの東京オリンピックのロゴに早くも“物言い”がつきました。

 (天本周一記者報告)
 30日朝に発売されたばかりの新聞では、「東京のロゴはリエージュ産なのか」という見出しで今回の騒動を大きく伝えています。ベルギーのメディアも今回の騒動をキャッチしたのは29日で、記事はデザイナーのオリビエ・ドビ氏のインタビューを元に書かれています。記事のトーンとしては「盗作の可能性が極めて高い」と指摘する内容です。記事では劇場側のコメントも掲載されていて、劇場側は「今回の騒動で劇場のイメージが混乱するリスクがある」と話しています。
 (Q.劇場のロゴは有名なのか?)
 騒動となっているロゴは劇場前のいたる所で見受けることができます。町の人や劇場を訪れた人たちにとっては、このロゴの知名度はかなり高いといえると思います。しかし、ベルギー全体、ヨーロッパ全体からみると、この劇場の知名度はそんなに高くないということがいえると思います。また、ドビ氏も20年以上にわたって企業のロゴなどを手掛けているデザイナーですが、国際的に知られているデザイナーではないということです。ただ、ドビ氏側はインタビューに対し、「インターネットを通じ、今は誰もが自分のデザインを簡単に見ることができる。東京のロゴより前に私がデザインを考えたことは簡単に証明できる」と主張しています。
 (Q.法的措置を取ると言っているが、トーンはかなり強い口調か?)
 ドビ氏側は当初、この騒動に気付いた際は、似ているが法的手段に訴えるということまでは考えていなかったそうです。ただ、劇場側はこの騒動を知り、大変、激怒していて、法的手段を取る意向をみせています。その流れに沿って、ドビ氏側も劇場側と一緒に訴えるという手段に臨んでいくということです。ただ、劇場側は現在、夏休みで、誰も劇場にいないので話が聞けていません。なので、キーワードとなる「商標登録」に関して何度も聞きましたが、ドビ氏側も「所有権は劇場側にあるので私には分からない」というふうに話しています。

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