オバマ大統領の被爆地訪問 将来の可能性に含み[2015/08/07 15:58]

 アメリカの大統領による原爆被爆地の広島・長崎訪問について、ホワイトハウスの報道官は、「将来の可能性は排除しない」と述べながらも慎重な姿勢を示しました。

 6日の記者会見で、オバマ大統領が自分自身や将来の大統領の被爆地訪問の可能性についてどう考えているかと聞かれたホワイトハウスのアーネスト報道官は、「将来的な可能性は排除しない」と述べました。一方で、「オバマ大統領がこれまでの日本訪問で被爆地を訪れなかったという事実がオバマ政権の姿勢を示している」とも述べ、近いうちの訪問実現には否定的な考えをにじませました。アメリカ国内では、大統領の被爆地訪問は原爆投下を謝罪したように受け取られるとして、反対する声が強くあります。ただ、アーネスト報道官は、安倍総理大臣が春の訪米で第2次世界大戦への反省やアメリカとの和解を表明したことは関係国の利益になっていると評価し、オバマ大統領が将来、日米の友好のために被爆地を訪れる可能性に含みを持たせました。

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