48時間の期限過ぎ 南北会談は? 緊迫の朝鮮半島[2015/08/22 17:37]

 緊迫した朝鮮半島情勢に新たな動きです。南北軍事境界線では4日、韓国軍兵士2人が北朝鮮が埋めたとされる地雷を踏み、重傷を負いました。これを受け、韓国は北朝鮮の体制を非難する放送を始め、対する北朝鮮は20日、2回にわたって砲撃し、韓国も29発を打ち返しました。北朝鮮は日本時間の22日午後5時半までに放送をやめなければ全面戦争も辞さないとしていました。

 (大野公二記者報告)
 韓国大統領府で緊急記者会見が行われ、22日午後6時から南北高官級会談が行われることが発表されました。これでひとまず、新たな軍事衝突は回避されることになります。この電撃的な南北会談が実現した背景には、21日午後4時ごろに北朝鮮側から南北会談の申し入れがありました。その後、出席者を巡り水面下で複数回の接触があり、韓国側は金寛鎮(キム・ガンジン)国家安保室長ら2人、北朝鮮側は黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長ら2人が出席することで合意。22日午後6時から南北軍事境界線上にある板門店(パンムンジョム)で南北会談が開かれることになりました。会談で韓国側は、兵士2人が重傷を負った地雷事件の責任問題を取り上げ、北朝鮮側は韓国が行っている非難放送の中止を求めるものとみられ、両者の間には大きな溝があります。まもなく始まる南北会談で関係改善の流れを作れるのか、それとも話し合いが決裂して再び緊張状態に戻るのかに注目されます。

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