NZL酪農団体、日本に“妥協と市場開放”強く要求[2015/10/02 15:00]

 TPP(環太平洋経済連携協定)で難航している乳製品の交渉で鍵を握るのが酪農大国のニュージーランドです。業界団体のトップがANNの単独取材に応じ、日本に対して市場を開放するよう強く求めました。

 NZ酪農企業連盟・ベイリー会長:「TPPを成功させるためにNZの立場が受け入れられなければならない。(乳製品の分野で)日本が妥協を示し、両国にとって良い関係を築いてほしい」
 TPPの閣僚会合に合わせてアメリカのアトランタを訪れているニュージーランドの酪農団体のトップのベイリー会長は「乳製品の市場開放は日本の酪農業界を脅かすものではない」と強調しました。そのうえで、TPP交渉が大筋合意したとしても酪農業界にとって意味のあるものでなければ受け入れられないという意向を示しました。一方、7月にハワイで開かれた閣僚会合で大筋合意できなかったのは、乳製品を巡るニュージーランドの強硬姿勢だったと批判されたことに対し、「不公平である」と反論しました。先月30日から始まった閣僚会合のなかで、乳製品の市場開放は大きな焦点の一つですが、ニュージーランドと日本などの主張にはまだ開きがあり、着地点は見えていません。

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