台湾総統選で異例の措置 国民党が公認候補を変更[2015/10/17 20:54]

 台湾の与党・国民党は支持率の低迷を受けて来年1月の総統選挙の公認候補を洪秀柱氏(67)から朱立倫主席(54)に変更しました。

 国民党は7月の党大会で、洪立法院副院長を総統選挙の公認候補に決定していました。しかし、最新の世論調査で最大野党・民進党の公認候補・蔡英文主席(59)に大きく差をつけられました。さらに、洪氏が「台湾は最終的に中国との統一が必要」などと発言したことから国民党内での反発が高まっていました。17日に開かれた臨時党大会では出席した党員891人中、812人が洪氏の公認取り消しに同意し、代わりに朱主席を公認候補に決めました。
 国民党・朱立倫主席:「議席を失うことは1回の選挙の敗北となるだけでなく、台湾の敗北、中国との良好な関係の敗北を意味する」
 来年1月の総統選には国民党の朱氏、民進党の蔡氏のほか、親民党の宋楚瑜主席(73)が出馬を表明していますが、最新の世論調査では民進党の蔡氏が大きくリードしています。

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