「エンテロウイルス」米では1000人超感染、14人死亡[2015/10/29 13:12]

 去年、「エンテロウイルスD68」が流行したアメリカでは、1000人以上が感染し、14人が死亡しました。

 CDC(米疾病管理センター)によりますと、去年8月から今年1月にかけて、全米でエンテロウイルスD68による呼吸器疾患が確認された患者は1153人に上ります。患者のほとんどは子どもで、このうち14人が死亡しました。気管支ぜんそくや過去にぜんそくのような症状を患ったことのある子どもが多かったということです。CDCは、ANNの取材に対し、エンテロウイルスD68が急性脊髄炎やまひの原因になるとの見方を示しています。成人の場合は感染しても症状が現れなかったり、軽度な症状で済むことも多く、治療や検査をしていない潜在的な感染者は、全米で数百万人に上るとみられています。エンテロウイルスには、D68のほかにも複数の種類が存在しますが、どの種類が流行するかは年によって異なるため予測が難しく、有効な治療薬もありません。CDCは、入念な手洗いや消毒などで予防を心がけるよう注意を呼び掛けています。

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