ノーベル賞の2人、恒例行事の“椅子にサイン”[2015/12/07 00:47]

 ノーベル賞に選ばれた大村智さん(80)と梶田隆章さん(56)は、ストックホルムのノーベル博物館で椅子の裏に恒例のサインをしました。

 (外報部・橋岡可絵記者報告)
 博物館で普通に使われている椅子ですが、サインが書かれているのはその裏側の部分です。大村さんの名前がしっかりと書かれています。一方、梶田さんは、名前の下に「スーパーカミオカンデ コラボレーション」と書かれています。この言葉を入れた意味について、梶田さんは会見でこう話していました。
 東京大学宇宙線研究所・梶田隆章所長:「スーパーカミオカンデという国際共同実験でやった研究ですので、私の名前だけでなくて、スーパーカミオカンデという文字を入れさせて頂きました」
 また、大村さんは最初の行事である椅子へのサインを終えて、「この先の行事も無事に終わるといい」とほっとした様子でした。さらに、2人は博物館へ研究に関する寄贈をしました。大村さんは、開発した薬「イベルメクチン」の構造模型などを。梶田さんは、ニュートリノの実験施設「スーパーカミオカンデ」の光センサーを贈りました。寄贈品は、歴代の受賞者のものとともに博物館で一般公開されるということです。

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