ツタンカーメンの黄金マスク、あごひげの修復完了[2015/12/17 19:30]

 あごひげ部分が外れた古代エジプトの秘宝「ツタンカーメンの黄金のマスク」の修復作業が終わり、16日、カイロの考古学博物館で再び公開が始まりました。

 黄金のマスクは去年8月、清掃作業中にあごひげ部分が外れ、博物館の職員が強力接着材を使って付け直していたことが後に発覚して問題になっていました。このため、博物館では10月から展示を取りやめ、ドイツの専門家を招いて、はみ出した接着剤を取り除くなど修復作業を続けていました。黄金のマスクは1922年に、あごひげ部分が外れた状態で発掘されていて、エジプト政府は「決してあごひげが壊れたわけではない」と説明しています。外れたあごひげは、古代エジプトでも使われたミツバチの蝋(ろう)を使って付け直されたということです。

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