“少女像”撤去、韓国側は事実上認める…反発も予想[2015/12/28 16:55]

 日本と韓国の間で最大の懸案となっている慰安婦問題の決着を目指し、年の瀬に急きょ行われた外相同士の会談が28日午後に終わりました。日韓双方が歩み寄る形で、大きな進展がありました。韓国側はこの結果をどう受け止めているのでしょうか。

 (大野公二記者報告)
 (Q.韓国側からはどんな反応が出てきているか?)
 まず、韓国メディアですが、各局が28日の共同記者会見を生中継し、速報で「慰安婦問題が最終妥結」と報じていました。気になる論評は、連合ニュースが「日本が国の責任を公式的に認めたことは一歩前進だけれども、法的責任はあいまいのままで、今後の論争が予想される」と論評しています。
 (Q.日本大使館前の慰安婦像の撤去の問題は、支援団体などはどう受け止めたのか?)
 日本大使館前に慰安婦像を設置した支援団体は、最終妥結を受けた後でホームページ上にコメントを発表する予定でしたが、現時点ではコメントの発表はありません。支援団体は「日本が法的責任を認めて賠償すること」を求めてきましたが、今回の妥結内容に含まれておらず、韓国政府が事実上、慰安婦像の移転・撤去を認めたため、反発が予想されます。今回の交渉に携わってきた韓国政府関係者に最終妥結した後に話を聞いたところ、「韓国国内は100%満足することはない。ただ、慰安婦問題というのは日韓の間で最も難易度の高い交渉なんだということを国内に理解してほしい」と話していました。

こちらも読まれています