株安“震源地”中国当局は対策に躍起 逆効果の声も[2016/01/08 11:46]

 世界同時株安の震源地となった中国の株式市場の値動きはどうなっているのでしょうか。

 (冨坂範明記者報告)
 8日の上海株式市場は、2%値を上げて始まりました。しかし、その後は値下がりに転じ、現在は一進一退の展開が続いています。中国当局は、株価の急落を防ぐために様々な手を打っています。株価指数が7%下がった際に強制的に取引を停止する「サーキットブレーカー制度」を今年1月から始めました。しかし、売りが売りを呼び、逆効果だという見方も広がり、わずか4日でその制度を一時停止しています。さらに、上場企業の大株主などが発行済み株式総数の1%を超えて株を売ることを制限する措置も9日から導入します。一方で、北京の金融街を取材した際は、こうした政府の介入が株価をゆがめてしまい、逆効果だという声も聞かれました。株安の原因となっている4年半ぶりの人民元の値下がり傾向は今も続いています。

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