オバマ氏一般教書演説 「イスラム国」壊滅を決意[2016/01/13 11:48]

 アメリカのオバマ大統領が最後の一般教書演説に臨んでいます。今後1年間の政権の方針を示す演説で「過激派組織『イスラム国』を壊滅させる」などと訴えています。

 (山下達也記者報告)
 オバマ大統領はまず、共和党や大統領選のドナルド・トランプ候補を念頭に、テロの恐怖など不安をあおりすぎているとして、「それでもアメリカは、こうした課題を乗り越えてきた」と希望を訴えました。
 オバマ大統領:「いつの時代も、過去の栄光を取り戻すと約束して変化することをやめさせ、人々に将来を恐れさせ、支配下に置こうとする人々がいる。しかし、いつの時代も我々はそうした恐れを克服してきた」
 オバマ大統領は、「イスラム国」については「直接の脅威だ」と強調しました。一方で、第3次世界大戦に入ったわけでも、アメリカの存在そのものを脅かすものでもないと強調し、国民の不安払拭に努めました。そのうえで、「イスラム国」を壊滅させ、アメリカ人と同盟国を守ると決意を強調しました。また、オバマ大統領は今回、銃乱射事件の犠牲者のためとして招待席に空席を1席設けました。そして、「子どもたちを銃犯罪から守る」と述べ、共和党が激しく反発している銃規制の必要性を強く訴えました。

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