中国・人民解放軍 「7大軍区」を「5大戦区」に[2016/02/01 20:34]

 大規模な組織改革を進める中国の人民解放軍が、改革の総仕上げとして、従来7つあった陸軍中心の「軍区」を5つの「戦区」に再編することを発表しました。

 人民解放軍は、これまで中国全土を北京・瀋陽・済南・南京・広州・蘭州・成都の7つの軍区に分け、陸軍主体で管理してきました。しかし、軍全体で統合運用する必要性が高まったため、7つの軍区を東部・南部・西部・北部・中部の5つの区域に再編し、名称も「戦区」に変えて陸海空など各軍が共同で作戦・指揮を行う機関を新設します。また、各軍区が有力な政治家と結び付き、汚職の温床となっていたこれまでの状況を一新し、軍における習近平主席の影響力を強化する狙いもあるとみられます。北京市内で行われた式典で、習主席は「戦区改革は、我が軍が戦う軍隊、勝てる軍隊になるために重大な意義を持つ」と強調しました。

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