ジカ熱禍のブラジル「外国客の治療、簡単に出来ぬ」[2016/02/03 11:54]

 ジカ熱の感染が広がるブラジルでは、8月にオリンピックが開かれるリオデジャネイロで、病院が一時、閉鎖されるなど医療現場が混乱し、国民の不満が募っています。

 ブラジル政府は1日、対応の不十分さを認める一方で、オリンピックについては「妊婦でなければ危険はない」として開催に影響はないと強調しました。しかし、財政危機が続くリオデジャネイロでは、公立病院が閉鎖する事態も起きています。ANNが入手した病院内の映像には、予算不足で改修が進まず、雨漏りで浸水する様子も映っています。
 ブラジル・リオデジャネイロ州医師組合会長:「現時点で、小頭症の赤ちゃんの母親への対応すらできていない。(海外からの来訪者がジカ熱に)感染しても簡単に治療が提供できない」
 3日には医療関係者らが大規模な抗議デモを行う予定で、混乱がさらに広がる恐れがあります。

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